ジョンソン英首相が入院 検査目的の「予防的措置」
(CNN) 新型コロナウイルス感染の検査で陽性反応となっていたジョンソン英首相(55)が5日夜、「予防的措置」として入院した。
首相府が同日発表したところによると、症状が長引いているため担当医の助言に従い、検査を受ける目的で入院したという。
ジョンソン氏は先月27日に陽性判定を公表。ツイッターに投稿したビデオでせきや発熱の症状があると語ったが、自主隔離の状態で執務を続けてきた。3日の時点でまだ熱があると述べていた。
首相府は声明で、ジョンソン氏の症状は陽性反応から10日たっても続いていると指摘した。本人は国民保健サービス(NHS)のスタッフに感謝の意を表し、国民に向けて引き続き自宅待機を呼び掛けているという。
CNNの医療アナリストによると、病院に入る必要のある検査としては、胸部のCTスキャンや高度な血液分析がある。例えば血中酸素濃度を詳しく調べて肺機能の状態を把握すれば、単に体力が落ちているだけなのか、何らかの危険が迫っているのかを見分けることができるという。
ジョンソン氏の周囲でも複数の人に陽性反応や、感染が疑われる症状が出ている。
同氏の婚約者で妊娠中のキャシー・シモンズさん(32)は4日のツイートで、1週間ほど前から新型ウイルス感染の症状で静養していたが、現在は気分が良くなり回復しつつあると述べた。検査の必要はなかったとしている。
27日にはハンコック保健相も感染を公表し、ウィッティー首席医学顧問も症状が出たとして自主隔離に入っていた。