カメルーンで武装集団が学校襲撃、子ども多数が死傷
カメルーン・ヤウンデ(CNN) アフリカ中部のカメルーンで武装集団が学校を襲撃して銃を乱射し、子ども多数が死傷した。
事件はアングロフォン地域(英語圏)のクンバで24日に発生。ロイター通信によると、子ども少なくとも7人が死亡し、12人が負傷した。
カメルーンのジョゼフ・ディオン・ングテ首相は、生徒9人が死亡したと述べ、卑劣な犯行として非難した。
地元当局者によると、武装集団は私立学校に押し入って授業中の子どもたちを銃撃した。
事件当時現場にいた生徒は「フランス語の授業中に外から3発の銃声が聞こえた。先生は逃げなければならず、私たちは地面に頭を垂れて祈り始めた」「彼らは学校のキャンパス内で無差別に発砲して去っていった。いなくなってから起き上がってみると、死んだ人やけがをした人が地面に倒れていた」と証言した。
負傷した子どものほとんどは重体となっており、死者はさらに増える可能性もある。
犯行声明は出されていないものの、地元当局者は分離独立を求める武装勢力が学校を襲撃したとみている。
カメルーンでは英語圏とフランス語圏の分離を求める運動が続いている。アングロフォン地域では数年前から、政府軍や政府が支援する民兵組織と分離主義者との間の衝突が激化していた。
国連の今年2月の推計によれば、アングロフォン地域の衝突によって67万人以上が国内避難民となり、激化する衝突を逃れて6万人が隣国ナイジェリアに避難した。
2月にはカメルーン北西部で、子ども少なくとも14人を含む22人が武装集団に殺害されている。