南太平洋バヌアツ、初の新型コロナ感染者 米渡航の男性
(CNN) 南太平洋の島国バヌアツで初の新型コロナウイルス感染者が確認された。米国へ渡航した男性が帰国後の検査で陽性反応を示した。
バヌアツ保健当局が10日に発表したところによると、この男性(23)は今月4日に米国から戻り、帰国者向け隔離施設での検査で陽性反応を示した。症状は出ていないという。
当局は、帰国便の機内から入国手続き、隔離施設への移動やチェックインまで通して、対人距離の確保や個人防護策が適用されていたと強調した。
男性は医師の許可が出るまで、引き続き隔離される。
バヌアツは小さな島々で構成される人口約30万人の国。最大の近隣国であるオーストラリアまで1600キロという地理的条件もあり、これまで新型ウイルスの感染者は報告されていなかった。
感染確認を受けて学校や職場を閉鎖したり、外出を制限したりすることはないが、各地に手洗い場を設けるなどの予防策は続行する。クラスターが発生した場合は島同士の往来を制限し、症状がある人にマスクを着けさせるなどの対策を講じる方針だ。