奥地で遭難の豪男性、18日ぶりに発見 キノコとダムの水でしのぐ
(CNN) オーストラリアの不毛地帯で2週間以上も行方不明になっていた男性が、無事に発見され、保護された。警察によると、男性はキノコを食べ、ダムの水を飲んで生き延びていたという。
行方不明になっていたのはロバート・ウェバーさん(58)。今月6日、犬を連れてクイーンズランド州南東部キルキバンのホテルを出た後に消息が途絶え、警察が集中的な捜索を行っていた。
当局は悪天候の中でこの一帯の森林や河川、ダムなどを捜索したが、1週間後に捜索を打ち切った。
しかし行方不明になってから18日後の24日午前、土地所有者がダムの近くでウェバーさんを発見した。
ウェバーさんはCNN提携局の7ニュースに対し、渋滞を避けようとして道に迷ったと語り、「あの晩帰宅する予定だった。楽しく家に戻る途中だった」と説明。「大渋滞に巻き込まれたので右に折れて山を上り、反対側から下りた」「一瞬の判断ミスのために18日のツケを負った」と話している。
警察によると、ウェバーさんの車は見知らぬ道路で動けなくなり、犬と一緒に車の中で3日間過ごしたが、やがて飲み水が底を突いた。そこで車を離れてダムの近くにとどまり、地面に寝てダムの水を飲み、キノコを食べてしのいでいたという。
「避難場所がなく、私は気を失った。体が耐えられなかった。あれはみじめだった」とウェバーさん。当局によると、ウェバーさんは病院に運ばれたが、全体的には元気そうな様子だという。しかし一緒にいた犬は見つかっていない。