菅首相が訪米へ、外国首脳でバイデン氏就任後初 QUADは首脳会談
(CNN) 菅義偉首相がバイデン米大統領の就任後初めて訪米する外国首脳となることが分かった。米政権高官が明らかにした。具体的な日取りはまだ確定していないという。
バイデン氏と菅氏は12日、インドのモディ首相とオーストラリアのモリソン首相を交え、日米豪印4カ国の非公式の枠組み「QUAD(クアッド)」のオンライン会合を実施。バイデン氏が多国間の首脳会談に参加するのは就任後初となった。
バイデン氏は会談で、世界やインド太平洋全体の利益になるよう、新型コロナウイルスワクチン増産のための「野心的な新共同パートナーシップ」を立ち上げると発表した。
会合に出席したサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)によると、4カ国の首脳は今回、東南アジア諸国連合(ASEAN)やインド太平洋地域などに2022年末までに最大10億回分の新型コロナウイルスワクチンを供給することを約束したという。
サリバン氏はホワイトハウスでの会見で、この目標は「インドの製造、米国の技術、日本と米国の資金支援、オーストラリアの物流能力」によって可能になると述べた。
ホワイトハウスの発表によると、4カ国は世界保健機関(WHO)や、新型コロナワクチンの公平な分配に取り組む国際的枠組み「COVAX(コバックス)」と協調する方針。
今回のQUAD(クアッド)の会合は、ブリンケン国務長官とサリバン氏が来週アラスカ州で中国側と会談するのを前に行われた。また国務省によると、ブリンケン氏は来週、オースティン国防長官とともに日本と韓国を訪れ、外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)に臨む予定。