ラオス北西部でコロナ流行、中国人経営のカジノ付近で発生
バンコク(CNN) ラオス当局は12日までに、同国北西部にある有名なカジノ施設「キングズ・ローマンズ・カジノ」付近で新型コロナウイルスの深刻な流行が発生したと報告した。同施設は米国が人身売買などの疑いで批判する中国人経営者が運営する。
地元の英字紙ビエンチャン・タイムズが当局者の話として伝えたところによると、ボケオ県トンプン郡での集団感染を追跡した結果、新型コロナ規制を無視して同地域に違法に入ってきた人々が原因とわかったという。
同紙によると、郡の対策本部は、地元住民が違法に隣国のミャンマーやタイから外国人を入国させていると批判する。ラオスの国境は昨年から閉鎖されているが、情報筋によると旅行ガイドらが人々を密入国させているという。
旅行代理店の元関係者は、少人数の旅行客やタイ人のカジノ従業員をメコン川を渡る形で密入国させる人々がいると話す。ただ、タイ人従業員は出勤をやめ「新型コロナの状況が改善するまで戻ってこないだろう」と語る。
別の情報筋によると、カジノに隣接するバーやナイトクラブは今年1月から開いていて、大音量で流れる音楽が対岸のタイからも聞こえたという。
在ラオス米国大使館によると、ラオスでは4月12日から娯楽施設の閉鎖が命じられた。