ブラジル、新型コロナ死者50万人突破 「政府の方が脅威」の声も
(CNN) 南米ブラジルで新型コロナウイルス感染症で死亡した人の数が50万人を超えた。
ブラジルは南米大陸の人口の半数を擁しているが、新型コロナウイルスによって打撃を受けている。「アワ・ワールド・イン・データ」によれば、6月18日だけでも、新型コロナウイルスによる死者の3分の1近くをブラジルが占めた。新型コロナウイルスが抑止のきかない状況でブラジル全土で流行しており、死者数が急増している。
50万人という死者数は6カ月前の2倍の水準となっており、専門家は死亡率が増加している印だと指摘する。
ブラジルの神経科学者ミゲル・ニコレリス氏は「昨年の6月、新型コロナウイルスの死者数が5万人に達した。わずか1年間でこの数は10倍になった。非常に恐ろしい」と述べた。ニコレリス氏は1月、ブラジルでの新型コロナウイルスによる死者数が7月に50万人に達すると予測していた。ニコレリス氏は「人々は当時、この数字を大げさだと考えていた」と振り返った。