ブラジル、新型コロナ死者50万人突破 「政府の方が脅威」の声も
ブラジルはワクチン供給の遅れと、ボルソナーロ政権による流行抑止に向けた規制に対する抵抗に苦しんでいる。ボルソナーロ大統領は新型コロナウイルスの重要性を軽視している。
ロックダウン(都市封鎖)は行われず、ワクチン接種を完了した人の割合は人口の11.4%にとどまっている。ブラジルは新しい変異株の「倉庫」とみられており、他国からの孤立が進んでいる。外交当局によれば、現時点で、100カ国以上がブラジル人の入国を制限している。
連邦政府に対する圧力も強まっており、反ボルソナーロ大統領の集会が19日、サンパウロやリオデジャネイロ、ブラジリアなど各地で開催された。
ソフトウェア開発者のマリアナ・オリベイラ氏も集会に参加したひとりだ。新型コロナウイルスに感染する危険性があるが抗議活動に参加しようと決断したのは、連邦政府のほうが新型コロナウイルスよりも脅威だと感じたからだと述べた。