チェコで竜巻発生、5人死亡 テニスボール大のひょうも
チェコ・プラハ(CNN) チェコ南東部・南モラビア州で26日までに、竜巻が複数の村を襲い、当局者によると5人が死亡した。テニスボール大のひょうに見舞われる被害も出た。
同州の町ホドニンの病院は負傷者83人に治療を行った。病院責任者によると、45人が入院し、うち6人が重体となっている。
最悪の被害が出たルジツェ村の村長によると、同村では民家100~120棟が損壊あるいは損傷した。ロイター通信は、民家などの屋根がはがれて窓が吹き飛んだり、車が横転したり、破片が通りに散乱するなどの被害を報じた。
チェコのハマーチェック内相によると、現地では約100人の消防士が都市部の捜索救助隊とともに復旧活動に当たった。隣国のオーストリアやスロバキアからも応援が派遣されているという。
ロイター通信はチェコテレビの気象専門家の話として、竜巻の風速は92メートル超に達した可能性があると伝えており、チェコでは近年最大の規模となる。チェコで竜巻が発生するのは2018年以降初めて。