武装集団が学校襲撃、140人以上拉致か 一部は救出 ナイジェリア北部
(CNN) ナイジェリア北部カドゥナ州で5日未明、武装集団がキリスト教系の私立学校を襲い、生徒らを拉致した。警察によると、このうち少なくとも27人が救出された。
学校関係者は仏AFP通信に、連れ去られた生徒らが140人にも達すると語った。一方でカドゥナ警察は、正確な人数は未確認としている。
警察の報道官が5日、CNNに語ったところによると、武装集団は午前1時45分ごろに学校を襲った。捜査要員による追跡の結果、生徒26人と女性教員1人が救出された。警察は救出作戦を続けるとともに、学校側と連携して拉致された人数の確認を急いでいるという。
この現場から車で2時間足らずの医療機関も4日未明、同様の襲撃を受けた。同報道官によると、国立結核・ハンセン病療養所から8人前後が拉致された。
療養所の報道担当者はロイター通信に、看護師2人とそのうち1人の子どもである1歳児、検査技師、警備員ら合わせて6人が連れ去られたと語った。
警察の報道官がCNNに語ったところによると、襲撃と同時に別の武装集団が現地の警察施設を占拠しようとして、排除されたという。
ナイジェリア北部では身代金目的の誘拐が横行し、昨年12月からこれまでに数百人の生徒らが連れ去られた。特にカドゥナ州では今年1月以降、学校を狙った拉致事件が続発している。