インドの城砦に落雷、11人死亡 11人救助
ニューデリー(CNN) インド北部ラジャスタン州ジャイプール郊外にある観光名所アンベール城で11日夕、落雷があり、少なくとも11人が死亡した。
同市防災担当者によると、城内にある塔が落雷時に崩壊し、多くの人が生き埋めになったという。城は丘の上に立ち、がれきの崩落時に逃げる場所が限られていたことから、堀に落ちた人もいるとしている。
落雷は午後6時半に発生し、警察などが翌午前7時まで救助作業にあたった。犠牲者には女性や子どもが含まれている。
同担当者によると、さらに11人が救助され、容体は安定しているという。落雷当時、城には住民や観光客がいた。
同州では他の地域でも落雷による死者が出た。アショク・ゲロット州首相は11日にツイッターで、遺族への支援を直ちに行うように当局者に要請した。
モディ首相も同州各地で起きた落雷の犠牲者の遺族に哀悼の意を示した。
インドや南アジアでは毎年5~6月に落雷による死亡事故が多発している。インド国家犯罪記録局によると、同国では2017年に2885人、18年に2357人が落雷で命を落とした。