イラクのコロナ病院火災、死者90人超に
イラク・バグダッド(CNN) イラク南東部ナシリヤにある新型コロナウイルス患者向けの病院で発生した火災の犠牲者が、保健当局によれば少なくとも92人に増加した。
アルフセイン病院で12日夜に発生した今回の火災では、さらに約50人が負傷。当局は、感染者の集中治療室(ICU)にあった酸素タンクが爆発し、火災となったとみている。
この病院はコロナ患者を治療する目的で流行初期に設置されたもので、敷地内に隔離施設がある。
イラクでは4月にも、首都バグダッドにあるイブン・アルハティーブ病院で酸素タンクが爆発し、火災により少なくとも82人が死亡していた。
火災後、病院の施設内を見回る男性/Essam al-Sudani/Reuters
バルハム・サレハ大統領は、今回の火災が「腐敗と管理不備」によるものとし、関係者に責任を取らせるよう要求。
「ジーカール県のアルフセイン病院、そしてその前にはバグダッドのイブン・アルハティーブ病院で起きた惨事は、イラクの人々の命を過小評価し、施設の運用の改革を妨げている、根強く残る腐敗と管理不備の結果だ」「施設の運用に関する厳しい見直しと市民の保護が必要だ」とツイートした。