カブール空港周辺の群衆に攻撃計画との情報、米大使館「直ちに退避を」
(CNN) アフガニスタンの首都カブールで、空港周辺に詰めかけた人たちを狙う攻撃の懸念が強まっている。米国防当局者はCNNの取材に対し、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の分派組織「ISIS―K」の攻撃計画に関する具体的な情報があると語った。
国防当局者によれば、イスラム主義勢力タリバンと敵対するISIS―Kには、空港を混乱状態に陥れる狙いがある。同組織に攻撃を仕掛ける能力があり、実際に攻撃を計画していることを示唆する情報が相次いで入っているという。
在カブールの米大使館は、空港のゲートから直ちに離れるよう促し、「カブールの空港のゲート前は治安上の脅威がある。米政府から個別の指示がない限り、現時点で空港へ行くことは避け、空港のゲートを避けるよう、米国民に勧告する」とした。
バイデン大統領は24日、「ISIS―Kが空港を狙って米軍や連合軍および罪のない市民を攻撃しようとしている」と述べていた。
カブールに近いバグラム刑務所など2カ所の刑務所では、タリバンが首都に向けて進攻する中で、ISIS―K系の受刑者100人以上が脱獄し、懸念が一層強まっていた。
地域のテロ対策関係者はCNNに、ISIS―Kのメンバー数百人がカブール東部の2カ所の刑務所から脱獄した可能性があると語った。両刑務所ともタリバンがカブールに入って間もなく、タリバンに制圧されていた。