アフガン退避作戦は継続、空港周辺の爆発後も 規模は縮小へ
(CNN) 米中央軍のマッケンジー司令官は26日、アフガニスタンの首都カブールで発生した爆発攻撃の後でも、アフガンに残る米国人などの退避作戦を継続すると表明した。
米軍や北大西洋条約機構(NATO)の同盟国はここ2週間、カブールの空港から数万人を国外に退避させた。米軍は31日までにアフガンから最終撤退する方針で、退避作戦の規模は今後数日で縮小し始める見通し。
これまでに退避した人の数は8月14日以降で9万5700人超、7月末から数えると10万1300人超に上る。
マッケンジー氏は「我々の任務は米国人や第三国の国民、特別移民ビザ(SIV)の保有者、米大使館の職員、危険な状況にあるアフガン人を避難させることにある」と述べ、今回の攻撃後も引き続き迅速に退避を進める方針を示した。
一方で、目下の主眼は相次ぐ脅威への対応にあると説明。過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)系の脅威は「差し迫って」おり、今回のように徒歩で接近する攻撃に加え、ロケット攻撃や車両による自爆攻撃もありうるとの認識を示した。
マッケンジー氏はまた、安全を確保する目的でイスラム主義勢力タリバンと一部の諜報(ちょうほう)を共有していることを明らかにした。タリバンは米軍の持つ全般的な情報を有していないため、それを共有することでタリバンに攻撃を防ぐための行動を起こす時間的猶予を与えることになるという。
マッケンジー氏は空港の防御に、攻撃ヘリや他の有人および無人飛行機を使っているとも述べた。