アフガン退避機内で出産の赤ちゃん、「リーチ」と命名 コールサインから
ワシントン(CNN) 米欧州軍のトッド・ウォルターズ司令官は26日までに、アフガニスタンからの退避者を乗せた米軍機内で生まれた赤ちゃんについて、同機のコールサインから「リーチ」と命名されたことを明らかにした。
NATO欧州連合軍最高司令官を兼務するウォルターズ氏は国防総省での会見で、「赤ちゃんの両親と改めて話をした」と言及。両親がこの女の子を「リーチ」と名付けたことを明かし、カタールからドイツの米軍基地に向かったC17輸送機のコールサインと同じ名前だと説明した。
リーチちゃんの両親は、イスラム主義勢力タリバンによる首都カブール掌握を受けてアフガンから避難。出産時はカタールの中継基地を出発した米軍機に乗っていた。
米空軍航空機動軍団の22日のツイートによると、母親は着陸前に陣痛が始まり、合併症を起こした。
機長は機内の気圧を上げるために高度を下げる対応を取り、母親の容体の安定と救命につながった。着陸後、同機に乗っていた空軍第86医療群のメンバーが貨物室で分娩(ぶんべん)を介助したという。
その後、リーチちゃんと母親は付近の医療施設に搬送され、空軍航空機動軍団は2人の容体は良好だと伝えた。
ウォルターズ氏は記者団に対し、「空軍の戦闘機パイロットである私の夢は、リーチと名付けられたこの子が成長して米国民になり、我が空軍で戦闘機を操るのを見ることだ」と冗談めかして語っている。