教会主催のビール祭り、墓地で飲んで騒いで非難殺到 英
ロンドン(CNN) 英イングランドの教会が歴史的建物の改修資金集めの一環としてビール祭りを開いたところ、来場者が墓地で大騒ぎする写真が新聞に掲載され、SNSに非難の声が殺到した。
イングランド北東部ストックトンオンティーズにある聖マリア教会は、1000年前に建造された建物の改修資金集めの一環として、26日まで4日間にわたってビール醸造会社と共催でビールフェスティバルを開催した。新型コロナウイルス対策で外出を控えていた住民にとっては、パンデミック以来、初めての外出の機会だった。
しかし集まった人たちが墓地に座ったり墓石の上にビールを置いたりしている写真が全国紙に掲載され、SNSには憤りの声が殺到、地元ニュースのフェイスブックグループは、批判のコメントであふれかえった。
「関係者だけでなく、こんなことを許した教会としても恥ずべき行為だ。墓地は愛した人たちをしのび、思い出すための場所であって、ビアガーデンではない。墓石は椅子でもテーブルでもない。公式謝罪を求める」
「なぜ墓石の上ではなく、芝生の上に座れなかったのか。身の毛がよだつ。亡くなった人や遺族に対する敬意が完全に欠如している」
「自分の家族があそこに埋葬されていたら激怒するだろう」。
フェイスブックにはそんな書き込みが相次いでいる。
聖マリア教会のマーティン・アンダーソン牧師は27日、今回のイベントは教会の歴史的建造物改修を目的とした資金集めの一環だったとしたうえで、騒ぎを引き起こしたことについて謝罪した。
教会のフェイスブックへの投稿でアンダーソン牧師は「私たちの社会に喜びと希望をもたらすはずだったこのイベントが、これほどの騒ぎを引き起こしてしまったことを悲しく思います。懸念を表明した皆さんに謝罪します」と書き込んでいる。