オランダの歴史ある橋、大型船通過のため解体か ベゾス氏所有との報道

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中央部の部分解体が取り沙汰されているロッテルダムのコーニングスハーフェン橋/Utrecht Robin/ABACA/Reuters

中央部の部分解体が取り沙汰されているロッテルダムのコーニングスハーフェン橋/Utrecht Robin/ABACA/Reuters

(CNN) オランダの造船所で建造中のスーパーヨット(大型クルーザー)を通過させるため、ロッテルダム市が歴史ある橋の部分解体を検討していることが分かった。地元メディアなどでは、船の所有者は米アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏だと報じられている。

ロッテルダム市は4日、CNN Businessに声明を寄せ、スーパーヨットが海に出られるようにコーニングスハーフェン橋の中央部の撤去を求める地元造船所の要請を受け取ったと明らかにした。

ロッテルダム当局者によると、造船所は今後さらに許可申請を行う必要がある。市は橋の構造の保全や環境への影響、造船業界の雇用を含む地元経済への影響を考慮したうえで、許可を認めるか決める方針。

同市はまた、解体費用は造船所が負担する必要があるとの見方を示した。オランダの公共放送によると、コーニングスハーフェン橋は2017年に大規模改修が終わり、市当局者は二度と解体することはないと約束していた。

同放送は、この造船所は特注ヨットの建造を手掛けるオーシャンコだと報道。ボート専門メディアによると、現在オーシャンコは全長127メートルの船を建造中で、年内に完成して引き渡される際には世界で最も全高が高いセーリングヨットになる見通しだという。

オランダメディアやジャーナリストによると、このスーパーヨットはベゾス氏が注文したもの。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、世界3位の富豪であるベゾス氏の純資産は1640億ドル(約19兆円)に上る。同氏のために歴史的な橋を一時解体しなければならない可能性があるとの報道に、一部の住民からは怒りの声も上がっている。

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