アフリカ、「新型コロナのコントロール」が軌道に WHO専門家
(CNN) 世界保健機関(WHO)のアフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ局長は、アフリカ各国は新型コロナウイルスやその変異株に対するコントロールが軌道に乗りつつあるとの見方を示した。
アフリカの国々は、新型コロナウイルスの感染が2020年2月に始まって以来、ロックダウン(都市封鎖)による経済活動や生活に対する影響や、ワクチン入手の不平等などの困難に直面している。
しかし、アフリカ疾病予防管理センターのデータによれば、アフリカ大陸では感染や死亡率は比較的少なめで、世界的な報告件数と比較して回復の数が多いという。
モエティ局長は、アフリカ大陸は過去2年間で、新型コロナウイルスの新たな流行について、より賢く、より素早く、より良く対応できるようになっていると指摘した。
モエティ局長は、現在の状況が続けば、トンネルの終わりに光が見えるとようやく言えると述べた。警戒を怠らず、積極的にワクチン接種を行えば、アフリカ大陸は新型コロナウイルスの流行をコントロールするための軌道に乗るとの見方を示した。
アフリカでの新型コロナウイルスの感染件数は1100万件近くで世界全体の報告数の3%に相当する。死者数は約24万2000人で世界全体の報告数の4.2%。成人人口に占めるワクチン接種完了者の割合は11%と世界の他の地域に大きく後れを取っている。