世界の新型コロナ死者600万人超す、症例数は急減
(CNN) 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、新型コロナウイルスによる世界の死者が7日、累計で600万人を超えた。
1日当たりの死者数は、2月の第2週の約1万1000人から、現在は約7000人にまで急減し、この1年で最低級の水準となっている。
しかし過去4カ月の間におよそ100万人の死亡が報告された。
パンデミック(世界的大流行)が始まって以来、世界で約1300人に1人が新型コロナのために命を落とした。実際の死者数は、公式統計を上回る可能性が大きいと専門家は指摘する。
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は6日、新型コロナに対する「勝利宣言は時期尚早」だとツイート。「多くの国が高い入院率や死亡率に直面している。感染力が高く、さらに危険な新しい変異株はまだ現実の脅威として存在する。全ての人に慎重な行動を促し、全政府に対策の維持を求める」とした。
It's too early to declare victory over #COVID19. Many countries are facing high rates of hospitalization & death. With high transmission, the threat of a new, more dangerous variant remains real. We urge all people to exercise caution and all governments to stay the course. pic.twitter.com/hLtKCsp4ER
— Tedros Adhanom Ghebreyesus (@DrTedros) March 6, 2022
新型コロナによる死者の累計は米国が約96万人と最も多い。米疾病対策センター(CDC)は、実際の死者はこれより約32%多いと推定している。
米国と並んでブラジル、ロシア、メキシコも死者が特に多かった。
ジョンズ・ホプキンス大学によると、世界でこれまでに報告された新型コロナの症例数の累計は4億4600万例に上る。
デジタルデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」によれば、ワクチンは世界の人口(44億人超)の約57%が接種を完了した。しかし国による差は大きく、低所得国で少なくとも1回の接種を受けた人は14%に満たない。