ベネズエラ、5年前に逮捕した米石油会社元幹部ら2人を釈放

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ベネズエラで2017年に逮捕された米石油会社の元幹部6人の写真/Jorge Arreaza/Venezuela's Foreign Ministry via AP/FILE

ベネズエラで2017年に逮捕された米石油会社の元幹部6人の写真/Jorge Arreaza/Venezuela's Foreign Ministry via AP/FILE

(CNN) 南米ベネズエラで2017年に逮捕された米石油会社の元幹部6人のうち少なくとも1人と、昨年から拘束されていたキューバ系の男性が、8日に釈放された。

元幹部らの担当弁護士と、同国で受刑者らを支援する団体の報道担当者がCNNに語った。

釈放された2人のうち、グスタボ・カルデナス氏は米市民で、石油会社CITGOの元幹部。同氏ら6人は横領容疑で逮捕されたが、犯行を否定していた。

ベネズエラのマドゥロ大統領はこれまで、米政府に圧力をかけるための駒として6人を利用してきたとみられる。昨年、マドゥロ氏に近いコロンビア人実業家が米国に引き渡された後、6人が自宅軟禁から収監に切り替わったのは、同氏による報復措置だったとの見方が強い。

もう1人のホルヘ・アルベルト・フェルナンデス氏は、キューバと米国の二重国籍を持つ。昨年2月にコロンビアから入国した直後、ドローン(小型無人機)を持っていたとの理由でテロの疑いをかけられた。ベネズエラでは、許可なくドローンを飛ばすことが法律で禁止されている。

マドゥロ氏は19年に米国との国交断絶を宣言している。2人の釈放に先立ち、米政権高官2人が5日、宣言以来初めてベネズエラを訪れ、マドゥロ氏と会談。拘束中の米市民らの健康状態や、米国がベネズエラの石油市場に科している制裁措置について協議していた。

バイデン米大統領は8日夜、両氏の釈放を歓迎する声明を出した。2人の居場所は不明だが、これまで同じように釈放されたケースでは、数時間後に帰国を認められている。

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