ロシア軍が残した爆弾・死・破壊、帰還目指し不発弾処理 ウクライナ首都近郊

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ロシア軍が撤退したウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊で、不発弾の処理が進んでいる/Vasco Cotovio/CNN

ロシア軍が撤退したウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊で、不発弾の処理が進んでいる/Vasco Cotovio/CNN

ウクライナ・キーウ(CNN) ロシア軍が撤退したウクライナの首都キーウ(キエフ)の郊外。ウクライナ軍のミコラ・オパナセンコ中佐(34)は地面にかがみ、小型発電機を操作していた。

「発射」と叫んでボタンを押すと、静まり返っていた一帯に、耳をつんざくような爆発音が鳴り響いた。

オパナセンコさんの地雷除去班が爆破処理活動を行ったのは、ロシア軍が今月上旬にキーウ地域から撤退して以来、これで6回目だった。この日処理した不発弾は16発。それぞれ約45キロの重さがあった。日が暮れるまでに処理する砲弾はあと30発残っていた。

同地ではこうした部隊が多数活動しており、この10日ほどで合計2.5トンの不発弾を処理したという。

「我々全員が生きていれば、全て成功だ」とオパナセンコさんは言う。

撤退したロシア軍は、不発状態の砲弾や爆弾に加え、ウクライナ軍の進軍阻止、あるいは自分たちの撤退を守るため、大量の地雷を残していった。

地雷や弾薬、破壊された戦車に残る機関銃は、自宅に戻った住民を危険にさらす恐れがある。このためオパナセンコさんらの部隊が村から村へと移動しながら処理活動を続けている。

キーウ周辺の町や村では至る所に地雷に注意を呼びかける看板が掲示されている。国家緊急事態局(SES)によれば、不発弾処理班は今後も数カ月にわたり、全土で活動を継続する。

SESは6日の記者会見で、「現時点で30万ヘクタール以上を調査する必要がある」と述べ、住民が帰還して生活を取り戻せるよう、軍や警察と連携して全力を尽くすと語った。

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