息子戦死後にアゾフ連隊に加わった女性、製鉄所内で死亡 ウクライナ
(CNN) ウクライナの前線で2018年に息子を亡くした後に「アゾフ連隊」に加入し、アゾフスターリ製鉄所に立てこもっていた女性(51)が死亡したことが分かった。
CNNは今月4日、この女性ナタリヤ・ルホフスカさんについて報じていた。ナタリヤさんの母親は娘に製鉄所を離れるよう懇願したものの、ナタリヤさんは2回にわたる投降勧告を拒否したという。
「彼女は最後までやり抜く。泣いて懇願しても無駄だ」とナタリヤさんの母親は語り、「プーチン(ロシア大統領)のような人には地球に存在してほしくない」「哀れなのは、罪のない人々を殺害している息子を育てた母親たちだ」と話した。
CNNが2日にSNSテレグラムでナタリヤさんに接触した際、ナタリヤさんは「士気は高い」「私たちが勝利して戻るのを待っていてほしい」と語っていた。
ナタリヤさんの死についてはアゾフ連隊や地元首長も確認した。家族によると、ナタリヤさんは空爆で死亡したという。
CNNが最初にナタリヤさん一家について知ったのは、西部リビウから北に1時間の距離にある一家の故郷で撮影を行っていた時のことだった。
ナタリヤさんはアゾフ連隊で最初は軍の心理学者としての役割を担っていたが、その後に新たな任務が追加されたという。新たな任務の内容については明かさなかった。
家族によると、ナタリヤさんの義理の息子も先月21日、マリウポリでの戦闘中に死亡した。