ウクライナ軍総司令官、ロシアとの紛争で上向きな評価示す
(CNN) ウクライナ軍制服組トップが北大西洋条約機構(NATO)の関係者と会談し、ロシアとの紛争について上向きな評価を示した。
ウクライナ軍のザルジニー総司令官はNATO軍事委員会で「今日、我々は自分たちを守っているだけではない。一連の反撃に成功した」と発言したと述べた。
ウクライナ軍はハルキウとミコライウでロシア軍による包囲を解き、ヘルソン方面で戦闘中だという。
ザルジニー氏によると、ウクライナ人は自由と欧州の選択のために極めて高い代償を払っており、欧州は第2次世界大戦以降、最大となる安全保障の危機を経験していることを強調したという。
また、2014年以来「いずれ本格的な侵略が始まることを認識し、そのための準備を進めていた」とも付け加えた。
ウクライナ軍は「最初の1カ月が分岐点になることを認識していた。敵の戦略的な主導権を奪い、重大な損失を与え、主目的であるキーウ(キエフ)の占領を断念させることができた」と続けた。
しかし、ウクライナの成功にもかかわらず、「ロシアは1日平均10〜14発の弾道ミサイルと巡航ミサイルを発射し、かなりの攻撃を維持している。これはウクライナだけでなく、NATO加盟国にとっても脅威だ」とし、ミサイル防衛の強化が極めて重要との認識を示した。