英王室、「メーガン妃のいじめ」疑惑対応に関する調査終了 内容は公表せず
ロンドン(CNN) 英王室は、ヘンリー王子の妻メーガン妃が宮殿の職員をいじめたとされる疑惑への対応をめぐる調査が完了したことを明らかにした。内容については公表していない。
英王室の年次会計報告に関する記者会見で、財務担当責任者のマイケル・スティーブンズ氏は、民間に委託していた調査が完了したと語った。
スティーブンズ氏は、複数の提言がなされたとしながらも、結論や提言に関して実質的な内容は一切明らかにしなかった。今回の調査は私的な予算で行われており、王室に対して公表を迫るプレッシャーは少ない。
スティーブンズ氏は「今回の疑惑に対する対応を検証したのは、人事方針や手順を改善する可能性について検討することが目的だった」と述べ、「検証は完了し、我々の方針や手順に関する提言がなされた。だがそれ以上はコメントしない」とした。
関係者によると、王室は今回の調査に関して協力者の匿名性を守るため、固く口を閉ざしているという。調査結果を受けて複数の方針変更があったと関係者は話しているが、詳細は明らかにしなかった。
疑惑が浮上したのは昨年、英タイムズ紙が匿名の関係者の話として、メーガン妃が私的なアシスタント2人をケンジントン宮殿から追い出し、もう1人のスタッフとの信頼関係を損なったと伝えたことがきっかけだった。
王室は当初、この疑惑について調査するとしていたが、その後外部の法律事務所と契約して調査を委託していた。
タイムズ紙の報道について当時ヘンリー王子夫妻の報道官は、「計算された中傷キャンペーン」だと一蹴していた。同紙の記事が掲載されたのは、米司会者オプラ・ウィンフリーさんがメーガン妃とヘンリー王子にインタビューした内容が放送される数日前だった。