ウクライナから最初の穀物輸送船が出港、国連仲介の合意に基づき
(CNN) ウクライナ南部オデーサの港から1日、黒海の安全な航路を保証する国連仲介の合意に基づく初の穀物輸送船が出港した。ウクライナとトルコの当局者が明らかにした。
ウクライナのクブラコフ・インフラ相はツイッターで「ロシア侵攻以降初の(ウクライナの)穀物船が出港した」と伝え、トルコと国連に合意実行の支援に対する感謝の意を示した。
出港したのはシエラレオネ船籍の輸送船で、トウモロコシ2万6000トンあまりを積んでいる。同船が動く様子は衛星から船舶の位置を追跡するウェブサイト「マリントラフィック」上でも確認できる。
インフラ省によると、先月22日にイスタンブールで署名された合意に従い、今後別の船も出港する予定。
この合意によれば、毎月500万トンの穀物がウクライナから輸出され、ロシアによるウクライナの港封鎖で始まった世界の食糧危機の緩和が進むとみられる。
こうした輸送船は黒海の安全な航路に沿って進み、トルコのボスポラス海峡を通過して世界の市場に商品を届ける。