ロシア最高峰火山、登山隊の8人死亡 捜索隊が生存者救助へ
(CNN) ロシア東部カムチャッカ半島にあるユーラシア大陸の最高峰火山クリュチェフスカヤ山(標高4750メートル)で、登頂を目指していた登山隊のうち8人が5日までに死亡した。捜索隊は残る生存者を救助するため、過酷な天候の中で登頂を続けている。
RIAノーボスチ通信によると、一行はガイド2人を含む12人で8月30日に登山を開始。9月3日に5人が滑落死し、5日朝までにさらに3人が死亡した。
防災当局によると、残る生存者はキャンプの間で離れ離れになって標高約3300メートルの地点と約4150メートルの地点で身動きできなくなっており、捜索救助隊がこの地点を目指して登山を続けている。
深夜までにはキャンプに到達したい意向で、翌朝の夜明けとともに登山を続行する予定。しかし変わりやすい天候や、強風、気温の低下、雪に阻まれて捜索救助活動は難航している。
4日にはヘリコプターを使った救助も試みていたが、強風に阻まれてヘリが着陸できなかった。
現地の当局は、登山者の親族への情報提供を目的としたホットラインを開設した。
RIAノーボスチ通信は、死因究明のため、当局が刑事事件としての捜査に乗り出したと伝えた。