中国が3年ぶりの規制緩和、家族との再会に喜び 「やっと全てが好転」
規制緩和を受けて旅行への関心が高まり、中国の旅行サイトによると、今月22日から始まる春節の連休は海外旅行の予約が前年比540%増となった。
「3年間に及んだ封鎖措置の後、みんなが家族と過ごす休暇に大きな関心を持っている」。旅行サイトを運営するジェーン・スンさんは9日、CNNにそう語った。
スンさんによると、中国の旅行業界は回復を見越して準備を整えているという。
「(2023年の)最初の3カ月~6カ月は、航空会社やホテルがスタッフを再雇用してインフラを整えるのに、しばらく時間がかかるだろう。今年後半にはインフラが正常にもどることが期待できる」(スンさん)
ただ、中国で新型コロナの流行が続く中、変異株に関するデータが不足していることを理由に、多くの国が中国からの渡航者に対して新型コロナ検査を義務付けている。
北京在住の男性は8日、春節を前に家族でマカオ旅行を計画していると話し、昨年夏に中国を離れた時に比べると、ずっと簡単に旅行できるようになったと説明。「チケットを買い、(旅行許可証を)更新して出かけるだけ。到着したその日から自分の思い通りに生活できる」と語った。
一方、従妹の結婚式のため中国本土に出かける香港住民のアントニー・チャンさん(18)は、約3年の間、日常生活が制限されて親類に会うことができなかったと嘆き、「あの政策が過去数年間、私たちの生活に損害を与えた。私たちが恐れているのは新型コロナではなく、この政策だ」と打ち明けた。