ウクライナに戦闘機供与しない判断、「今のところ」正しい 英国防相
(CNN) 英国のウォレス国防相は1日、ウクライナに戦闘機を供与しないという判断は「今のところ」正しいものだと述べた。
ウォレス氏は、記者団から、なぜ戦闘機を送らないのか尋ねられたところ、「ウクライナが現在必要としているのは装甲車や戦車だ」と答え、英国がウクライナ支援で主力戦車「チャレンジャー2」を供与すると約束したことを指摘した。
ウォレス氏は「私はこの件に長い間関わっており、二つのことを学んだ。何事も決めてかからず、何事も除外しないことだ」と述べた。同氏は「揺るぎない判断ではない」と認めながらも、「今のところ、戦闘機の供与は正しいアプローチだとは思わない」とした。
さらに「今年この紛争を動かすのは、ロシア軍相手に西側諸国の機甲部隊を展開するウクライナ軍の能力だ」と続けた。
ウクライナ当局者は米国製のF16戦闘機を求めており、ロシアのミサイル攻撃やドローン攻撃からの防衛に緊急に必要だと主張している。
ウォレス氏の発言の前には、英首相官邸の報道官が1月31日に戦闘機は「非常に高度なものであり、操縦の習得に数カ月かかる」と記者団に述べ、ウクライナへの供与は「実用的ではない」との考えを示した。
ジョンソン元英首相は1日、訪問先の米ワシントンで、戦闘機を求めるウクライナに賛同した。
ジョンソン氏は米FOXニュースに「そのような兵器を供与するのは間違いだなどと言っても、結局毎回そうすることになり、ウクライナにとって正しいことになる」と語った。「時間や金を節約し、命を救う。ウクライナが必要としているものを可能な限り早く与えるべきだ」とも述べた。