ウクライナ側で戦うロシア人グループ 現地取材の米紙カメラマンが報告
(CNN) ロシアによるウクライナ侵攻に対し、ロシア人でありながらウクライナ側で戦う兵士らのグループが活動を続けている。
ウクライナの前線を取材した米紙ニューヨーク・タイムズのフォトジャーナリスト、リンジー・アダリオ氏が14日、CNNの番組で報告した。
「自由ロシア軍団」と呼ばれるこのグループのメンバーは、全員がロシア人の兵士だ。
アダリオ氏がCNNに語ったところによれば、メンバーはさまざまな動機で戦っている。
ウクライナ侵攻に反対する立場から不当な戦争に立ち向かおうとする動機に加えて、長年ウクライナで暮らしてきたという事情や、プーチン大統領から母国を解放したいという思いもあるという。
アダリオ氏は最近ウクライナの前線から帰ったばかり。現地のロシア軍部隊は自由ロシア軍団が敵側で戦っているとして、メンバーを狙っていると話す。
取材中に撮影した「ザザ」というメンバーの写真を示し、「かれは信じられないほど若くて、赤ん坊のような顔だった」「ロシアの戦争に賛同できず、国境を越えてウクライナ軍の戦いに身を差し出す決心をしていた」と振り返った。