不安の中で侵攻1年を迎えたキーウ、ゼレンスキー氏は兵士を鼓舞

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侵攻から1年の節目に行われた記者会見で発言するウクライナのゼレンスキー大統領/Gleb Garanich/Reuters

侵攻から1年の節目に行われた記者会見で発言するウクライナのゼレンスキー大統領/Gleb Garanich/Reuters

ウクライナ・キーウ(CNN) ロシアのプーチン大統領がウクライナの首都キーウ(キエフ)を数日以内に奪取する想定で侵攻を開始してから1年。ゼレンスキー大統領は24日、屈しない姿勢を示し、ウクライナの勝利を「確信」していると強調した。

キーウでの記者会見でCNNの質問に応じたゼレンスキー氏は、「必ず勝利する。勝利するものと確信している」と語った。

さらに「我々にはそのための全てがある。士気、確信、友人、外交がそろっている」「やるべきことを全てやれば、勝利は必然となる」などと述べた。

ウクライナ南部クリミア半島を強制併合してから8年後、ロシアはウクライナの全面侵攻に踏み切った。

しかし、ゼレンスキー氏率いる親欧州政権から支配権を奪うもくろみは外れた。ロシアの戦車がウクライナに入ってから1年、ウクライナはいまでも抗戦を続けており、キーウ北郊や国内東部と南部でロシアの進軍を撃退することに成功した。

ゼレンスキー氏はこれまで、ウクライナの領土喪失につながる和平協定の交渉を繰り返し拒否してきた。開戦前はプーチン氏と協議する構えを示していたものの、24日の会見では交渉するつもりはないと述べ、「彼は同じ人間ではない。あそこに協議する相手はいない」との認識を示した。

ゼレンスキー氏は侵攻から1年の節目に兵士を鼓舞し、改めて国際支援を呼び掛けた。記者会見の前には、兵士に勲章を渡したり、負傷兵を見舞ったりする場面もあった。

しかし、24日のキーウにはそれと分かる不安感が漂っており、住民の多くは侵攻1年の節目にロシアが新たな攻撃を仕掛けてくる可能性を危惧していた。

朝のラッシュアワーの公共交通機関は普段より混雑が少なく、子どもたちを登校させないことに決めた保護者も多かった。警備は強化され、通りを巡回する兵士や警官の姿がいつも以上に目立った。

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