列車衝突の死者57人に、首都で連日の抗議デモ ギリシャ
消防によると、現場では2日から3日にかけても捜索救助活動が行われる。
現場に近いラリサの病院では、遺体の身元確認作業が続けられている。父と兄弟の安否が分からないという男性は、「誰も何も教えてくれない。実際には中に何人いたのか誰も知らない」と現地メディアに憤りをぶつけた。
事故現場を訪れたギリシャのミツォタキス首相=1日/Konstantinos Tsakalidis/Bloomberg/Getty Images
この事故の捜査に関連してラリサ市内の駅の駅長が逮捕された。この駅長については、赤信号を無視するよう列車の運転士に指示している音声が公開された。
ギリシャの鉄道労働者連盟は臨時会合を開き、劣悪な労働環境や慢性的な人員不足に抗議して、2日に24時間のストを実施することを全会一致で決めた。政府による鉄道の「軽視」が今回の事故を引き起こしたと訴えている。