フランシスコ教皇、呼吸器感染症治療のため数日間入院 バチカン発表
イタリア・ローマ(CNN) ローマ教皇庁(バチカン)は29日、ローマ教皇フランシスコ(86)が呼吸器感染症の治療のため数日間入院すると発表した。
バチカン広報によると、フランシスコ教皇はここ数日、息苦しさを訴えており、29日午後にローマ市内の病院で検査を受けた。その結果、呼吸器感染症のため、病院で数日間の治療を要することが分かったという。新型コロナウイルス感染症ではないとしている。
フランシスコ教皇はこの日、バチカンのサンピエトロ広場で毎週定例の一般謁見(えっけん)を行った後、病院で検査を受けた。
これは事前に予定が決まっていた検査だったとバチカン広報は強調。その後、検査を続ける必要が生じた場合に備えて教皇の30日の予定をあけておくことになったと説明していた。
フランシスコ教皇は若い頃に重い肺炎を患って肺の一部を切除している。最近では右ひざの痛みのために杖をついて歩く姿が見られ、時には車いすを使うこともあった。昨年は、アフリカのコンゴ民主共和国と南スーダン訪問の予定をキャンセル。あと20日療養してひざを休ませなければ、後に予定しているカナダ訪問もできなくなるという医師の勧告に従った措置だった。コンゴ民主共和国と南スーダン訪問は今年2月に果たしている。
さらに、大腸の炎症や感染症を引き起こす憩室炎(けいしつえん)も患い、2021年に大腸の一部を切除する手術を受けた。
22年12月には、自身が「機能できなくなった」場合に備えて既に辞表に署名していることを明らかにしていた。