英消費者物価、2月は急上昇 食料品は約45年ぶりの高水準
ロンドン(CNN) 英統計局(ONS)が22日に発表した先月の消費者物価指数は前年同月比10.4%上昇し、食料品のインフレ率は約45年ぶりの高水準を記録した。
統計局のチーフエコノミスト、グラント・フィッツナー氏は先月のインフレ率が高くなった主な原因として、パブやレストランで提供される酒類が値上がりしたことを挙げた。
食料品価格は前年同月比18.2%と、1月の同16.8%からさらに上がり、インフレ率の最高記録を更新した。ONSによれば、野菜類が品不足で、スーパーが購入制限を設けるほどの事態に陥ったことが影響したとみられる。
英国のインフレ率は、昨年10月に11.1%と41年ぶりの高さを記録した後、自動車燃料価格の下落とともに落ち着きを見せていた。
先月の物価が予想外に急上昇したことを受け、イングランド銀行(英中央銀行)が23日の会合でさらなる利上げを発表するとの見通しが濃厚になっている。