サウジとイランの外相、北京で会談 大使館再開で合意
香港(CNN) サウジアラビアとイランの外相が6日、北京で会談し、国交を再開する上での重要な詳細について話し合った。両国は先月、中国の仲介で転機となる国交の正常化で合意していた。
両国で外相レベルの会談が開かれるのは約7年ぶり。イランのアブドラヒアン外相とサウジのファイサル外相は互いの国の大使館と領事館を再開する合意に署名した。イランの外務省が明らかにした。
両国はこの他にも協力拡大のための方途を模索することで合意。具体的には航路の再開や公式の代表団、民間セクターによる往来の復活、ビザの緩和などに取り組むとみられる。イランが公開した双方の声明で分かった。
大使館はリヤドとテヘランで、領事館はジェッダとマシュハドで、それぞれ再開することになる。
アブドラヒアン外相はツイッターでの声明で、サウジ外相との会談について「前向き」なものだったと説明。二国間による「正式な外交関係の開始」が議論の焦点だったと振り返った。強調されたのは安定的な安全保障や、地域の発展だという。
サウジの国営メディアが公開した映像には、外相2人が写真を撮る際、間に立つ中国の秦剛(チンカン)外相に促されて握手をする様子が映っている。
中国外務省の報道官は同日、中国政府が引き続きサウジとイランの関係改善に取り組んでいくと述べた。