北朝鮮の金与正氏、米韓首脳宣言を非難
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の妹、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長が朝鮮中央通信(KCNA)を通し、先の米韓首脳会談で成立した合意を強く非難した。
バイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は26日、米ホワイトハウスで会談し、北朝鮮に対する抑止力強化で合意した。
与正氏はこれを「北朝鮮への極端な敵視政策の典型的な産物」と呼び、「北東アジアや世界の平和と安全をさらなる危険にさらすばかりで、到底歓迎できない」と非難した。26日の合意に北朝鮮が反応を示したのは初めて。
与正氏はまた、バイデン氏が北朝鮮による核攻撃があれば政権は終わると警告したことに「老いぼれの妄言だ」と反発を示し、尹氏を「愚か者」と評した。
米韓の合意には、米国が1980年代初頭以降初めて、韓国に核武装潜水艦を派遣するとの約束などが含まれている。