米、1600億円規模の軍事支援発表 弾薬や防空システムなど

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スクラントン陸軍弾薬工場の製造区画にある155ミリ砲弾=4月12日、米ペンシルベニア州スクラントン/Hannah Beier/Getty Images

スクラントン陸軍弾薬工場の製造区画にある155ミリ砲弾=4月12日、米ペンシルベニア州スクラントン/Hannah Beier/Getty Images

(CNN) 米国は9日、12億ドル(約1600億円)規模のウクライナに対する安全保障上の支援を発表した。ウクライナに対してはロシアに対する反転攻勢を近く開始するとの見方が出ている。

今回の支援の中には、155ミリ砲弾をはじめ、追加の防空システムやドローン(無人航空機)の弾薬、ウクライナ軍の既存のシステムと西側諸国の防空ミサイルやレーダーとの統合を支援する機材が含まれる。

ウクライナ側からは今回の米国からの支援に感謝の言葉が上がった。

ウクライナのゼレンスキー大統領はツイッターへの投稿で、第2次世界大戦でのナチス・ドイツに対する勝利の日に示された連帯に感謝すると述べた。

レズニコウ国防相は今回の報道を歓迎し、新しい支援について「安全保障支援の新たなパッケージ」と呼んだ。

今回の支援については、AP通信が最初に報じ、CNNも8日に伝えていた。支援は「ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)」の一環となり、国防総省の在庫を直接取り崩すのではなく、メーカーと契約して購入する形を取る。USAIはウクライナが現在必要とする兵器の供給よりも、中長期の供給を確保する点に狙いがある。

米軍当局者によれば、米国はウクライナによる反攻が始まった後もウクライナに対する軍事支援を継続し、塹壕(ざんごう)で待ち受けるロシア軍に対するウクライナの軍事力の維持と新たな装備の供給の両方を行うという。

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