洪水被害のコンゴ、乳児2人が湖で生きて見つかる
(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国東部の南キブ州が洪水や土砂崩れに見舞われてから数日後、現地のキブ湖の湖畔から乳児2人が生きて見つかっていたことが12日までに分かった。これらの災害では400人を超える死者が出ていた。
コンゴ赤十字の広報担当者は11日、CNNの取材に答え、「生後1カ月と2週間の男の子と、生後約2カ月の女の子が生きて見つかった」と明らかにした。
広報担当者によると乳児の1人は9日、湖近くの瓦礫(がれき)から地元住民が救出。もう1人は6日、湖に浮かんでいるのが見つかって救助された。
男の子の方は(だいたい)を骨折しているほか顔にもけがをしていた。女の子は無事だったという。2人の発見場所となった2つの村は、いずれも洪水で壊滅的な被害を受けた。男の子の母親は死亡。女の子は両親ともに死亡しており、遺体も見つかっていないとされる。
大雨で建物が破壊され、家族を失った市民や支援隊員が泥まみれの遺体を運び出そうと集まる=6日、南キブ州/Stringer/Reuters
先週降り続いた豪雨で発生した洪水や土砂崩れの死者は依然として増え続けている。政府の集計によると、10日には新たに26人の遺体が見つかり、死者の合計は438人となった。また現在も1000人以上の行方が分かっていない。
州政府は被災地の住民を安全な場所に移動させている。また負傷者のための医療費や死者を埋葬する費用などを拠出している。
北キブ州でも10日、新たに土砂崩れが発生し、当局によれば少なくとも10人が死亡した。