中国特使、ウクライナ訪問を終える
(CNN) 中国政府高官による2日間のウクライナ訪問が日程を終えた。ウクライナ外務省が明らかにした。
外務省はウェブサイトで、中国の李輝ユーラシア事務特別代表が16日と17日にウクライナを訪問したと明らかにした。
外務省によれば、今回の中国特使のウクライナ訪問は、ウクライナのゼレンスキー大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席が4月26日に電話会談を行った際の合意に基づくものだった。
外務省は、李氏がウクライナのクレバ外相と会談したと述べたが、ゼレンスキー氏と会談したかどうかは明らかにしなかった。
会談では、ウクライナと中国の二国間の協力や国際機関内での協力、ロシアの侵攻を阻止するための方法について話し合われた。
外務省によれば、クレバ氏は、ウクライナの主権と領土の一体性に対する尊重に基づく、持続的で公正な和平の回復について話した。
クレバ氏は、領土の喪失や紛争の凍結を含むいかなる提案も受け入れないと強調したという。
クレバ氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領による和平の取り組みや、黒海からの穀物輸出の合意、核の安全、そのほかの重要な国際的な取り組みの実施に中国が参加することの重要性を訴えた。
中国は自身を和平の仲介者と位置づけようとしており、ウクライナにおけるロシアの戦争を終結させるための行動を起こしていないとの批判を避けようとしている。中国政府は、ロシアによるウクライナ侵攻を非難することを拒否する一方で、ロシア政府との経済的、外交的関係を強化している。