ウクライナ軍、占領下のマリウポリにミサイル攻撃 ロシア任命の市長が主張
(CNN) ロシアの占領下にあるウクライナ南部マリウポリのオレグ・モルグン市長によると、ウクライナ軍は26日、同市を長距離ミサイル2発で攻撃した。モルグン氏はロシアが市長に任命した人物。
モルグン氏はテレグラムへの投稿で、緊急対応要員が現場入りしているものの、初期情報では死傷者やインフラへの被害は出ていないと述べた。
親ロ派が自称する「ドネツク人民共和国」の当局者はこれに先立ち、市内での爆発はウクライナのロケット攻撃によるものだとの見方を示していた。
SNSに投稿された動画の映像について、CNNはアゾフスターリ製鉄所で撮影されたことを確認した。アゾフスターリ製鉄所はロシアの侵攻初期に数週間にわたって包囲されていたことで知られる。
マリウポリのウクライナ側市長の顧問、ペトロ・アンドリュシェンコ氏もテレグラムで26日の爆発に言及した。
アンドリュシェンコ氏によると、ロシア軍はアゾフスターリ製鉄所付近の橋に検問所を設置している。攻撃を受けた現場ではロシアの緊急要員が対応に当たっており、混乱した様子だという。
ロシア軍は製鉄所の近くに弾薬集積所も設置しているというが、CNNはこの主張を独自に検証できていない。
アンドリュシェンコ氏は「攻撃はアゾフスターリの敷地に対して行われた」と言及。「以前我々が言ったことを覚えているだろうか。彼らは攻撃を避けようとして、あの場所に基地を設置した。基地と一緒に弾薬集積所も設置した」としている。
ウクライナは今回の攻撃に関して関与を表明していない。