原発保護の「5原則」、ロシアとウクライナが関与 IAEA事務局長
(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は31日、CNNの取材に答え、ロシアとウクライナが、ウクライナ南部にあるザポリージャ原子力発電所での核事故の回避に向けた「5原則」に関与していると信じていると述べた。
グロッシ氏は前日、国連安全保障理事会で、原発の安全を確保するための5原則を発表した。そのなかには、原発から、あるいは原発に対していかなる攻撃も行わないことや、原発を重火器の貯蔵基地として使用しないことなどが含まれている。
グロッシ氏は、ロシア政府もウクライナ政府も自身の提案に反対していないと述べた。
「だから、彼らが確かに関与していると信じている」(グロッシ氏)
ザポリージャ原子力発電所は欧州最大級の原発で、施設の内部や周辺で軍事活動が頻繁に行われており、核による惨事の危険性が懸念されている。
原発やその周辺はロシアによるウクライナ侵攻後、ロシア軍の支配下にあるが、運営の大部分はウクライナ人が担っている。