ロシア兵、自国国境地帯の民家を略奪か 住民が訴え
(CNN) ウクライナと国境を接するロシア南西部ベルゴロド州から避難した住民2人が、ロシア兵によって自宅を略奪されたと訴えている。
住民らはグラトコフ州知事に寄せたコメントの中で、村の警備に派遣されてきたロシア兵が自宅に押し入ったと訴えた。
この地域では先月下旬、プーチン大統領の統治に反対するロシア人義勇兵の集団がウクライナ側から越境攻撃を実行。これを受けて数千人が避難した。
住民の一人はSNSへの15日の投稿で知事に対し、「(非常事態は導入されておらず、民家に立ち入る権利が無いにもかかわらず)ロシア連邦軍の要員は多くの家に侵入している」「彼らは私たちの家に住み、醜悪な生活を送っている。残されたアルコールなどはゴミや汚物と化した。トイレや家は汚され、所持品や財産が盗まれている」と指摘した。
「私たちの家は既にウクライナ軍の行動で被害を被っているのに、そのうえ我々を守る軍隊の暴挙の場にはなってほしくない」とも訴えた。
これに対し、地元自治体のトップは「安全保障会議に訴えを転送した」と返答している。
14日には、避難した家族の自宅にロシア兵が住んでいるとのコメントも書き込まれた。「民家2棟が侵入を受けた。戸口はバールで壊され、窓は割られた」という。
CNNはロシア国防省にコメントを求めている。