ギリシャ警察、放火の疑いで79人逮捕 EU域内で過去最大規模の山火事続く
キキリアス気候危機相は放火に関連した逮捕者が出たことを受けて声明を出し、「今起きていることは単に許されないだけでなく、不快かつ犯罪的だ」と強調。容疑者らは国家に対する罪を犯したとし、必ず司法によって責任を問われると述べた。
アレクサンドルポリスでの山火事による焼失面積は7万3000ヘクタールを超え、EU域内で過去に報告された山火事の中で最も大規模であることが正式に認められた。EU欧州委員会のレナルチッチ委員(危機管理担当)が明らかにした。
同委員はX(旧ツイッター)で、さらに激しい山火事が発生する事態も視野に入れ、各国並びに複数の国による予防と対応の取り組みを引き続き強化しなくてはならないと述べた。
ギリシャ全土でのここまでの焼失面積も13万ヘクタールと、欧州森林火災情報システム(EFFIS)によればEU加盟国の山火事では過去最大規模。
パルニサ山で取材するCNNのチームは25日、複数のヘリコプターが山火事に大量の水を落とす様子を目撃したが、当局の話によると夜間はヘリコプターの稼働を停止しなくてはならないため、消火作業は一段と難航しているという。