マフィアのボス、入院先の病院で病死 約30年逃亡の過去
(CNN) イタリアマフィアのボスで「ディアボリック」との異名でも知られたマテオ・メッシーナ・デナーロ受刑者が入院先の同国中部の病院で死亡したことがわかった。イタリアメディアが25日に伝えた。デナーロ受刑者は約30年にわたって司法の手を逃れてきたが、今年1月に拘束されていた。
デナーロ受刑者は、犯罪組織「コーザ・ノストラ」のために、数十件のマフィア関連の殺人を命令したとみられている。デナーロ受刑者は大腸がんの治療のために入院していた病院で死亡した。
病院によれば、デナーロ受刑者は先週、この病院に移送され、死亡時には医学的な昏睡(こんすい)状態にあった。
デナーロ受刑者は今年1月にパレルモにある民間の診療所で逮捕された。逮捕前には1993年から逃亡を続けており、欧州警察機構(ユーロポール)にとっては欧州で最も逮捕が望まれる人物のひとりとなっていた。