ヨルダン川西岸に空爆、パレスチナ人7人死亡
(CNN) パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ラマラのパレスチナ保健省は7日、同地区ジェニン近郊をイスラエル軍が空爆し、パレスチナ人男性7人が死亡したと発表した。
イスラエル軍は空爆を認め、死亡した男性らは「テロリスト」だったと主張した。
パレスチナ自治政府の通信社WAFAによると、死亡した7人のうち4人は兄弟だった。
パレスチナの各派は、今回の空爆への報復としてヨルダン川西岸地区でのストを呼び掛けた。
イスラエル軍は「ジェニンで夜通しの対テロ作戦」を実行したと述べたが、同軍の航空機が「爆発物を放ったテロリスト1人を攻撃した」とき、誰を標的としたのか明らかにせず、「攻撃でテロリスト6人が死亡した」と説明した。
同軍はまた、殺害した人物らをテロリストと特定した理由も示さなかった。
パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」の軍事部門「アルクッズ旅団」の声明によると、イスラム聖戦の戦闘員らはジェニンにある難民キャンプで「銃弾と爆発物による軍事衝突に関与した」という。
イスラエル軍はまた、作戦中に乗っていた車両が爆発物を踏んだために国境警察の警察官1人が死亡し、数人の警察官が負傷したと明らかにした。
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦争が10月7日に始まって以来、ヨルダン川西岸地区ではパレスチナ人への攻撃が増えつつある。パレスチナ保健省によると、少なくとも334人がイスラエル軍兵士またはイスラエル人入植者によって殺害された。