パレスチナ人の強制移住、「国の公式見解でない」 イスラエル大統領
(CNN) イスラエルのヘルツォグ大統領は7日、パレスチナ人のパレスチナ自治区ガザ地区外への移住について、「完全に、公式に、そして明確に」イスラエルの見解ではないとの見方を示した。
ヘルツォグ氏は米NBCテレビとのインタビューで、パレスチナ人の強制移住を示唆したとみられるイスラエル閣僚らの最近の発言がイスラエル政府の公式な見解を反映するものかどうか尋ねられた。
ヘルツォグ氏は「イスラエルの政府や議会、社会」の見解では「全くない」と否定。だが「言論の自由が国のDNAの根底にある社会では、人々は自由に発言できる」とも語った。
ヘルツォグ氏は、閣僚らが「ガザ地区からの意図的な移住について話していたが、これはイスラエルの公式見解ではないとはっきり、公式に表明する」と述べた。
ヘルツォグ氏はまた、「世界各地やイスラエルでテロを起こせないよう、イスラム組織ハマスを弱体化させる」ための同国の決意についても言及した。
米国のイスラエル支援について、ヘルツォグ氏は「確固たる立場」を取っているバイデン米大統領にイスラエルは「本当に感謝している」とし、予定されているブリンケン国務長官のイスラエル訪問は「米国がこの紛争の方向性と出口を極めて重視していることの表れ」だと述べた。