キャサリン皇太子妃とチャールズ国王が入院、カミラ王妃が英王室の前面に
王室の歴史に詳しいCNN解説者のケイト・ウィリアムズ氏によると、キャサリン妃はサンドリンガムの邸宅で家族と共にクリスマスを過ごし、元気そうな様子でさまざまな公務をこなしていたという。
しかしそれ以降、公の場に姿を見せなくなった。ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の3人の子どもは先週から新学期が始まった。もしも王室が入院を発表していなければ、国民はキャサリン妃の不在に気付いていたはずだ。
熱心な保護者として子どもたちの学校に積極的にかかわってきたこれまでとは打って代わって、キャサリン妃は数カ月間、ウィンザー城の自宅で静養する。
別の王室関係者によると、夫のウィリアム皇太子は妻に付き添いながら育児をこなす予定だという。つまり、キャサリン妃の入院中や退院直後は公務ができないことになる。
王室関係者は、キャサリン妃の症状はがんとは無関係だと明言している。
それでも立憲君主国の英国は、国民の前に姿を見せる王族を必要とする。それを担うのがチャールズ国王の妻カミラ王妃だ。アン王女やエドワード王子夫妻は当然ながらそれぞれの公務を継続するが、国王夫妻や皇太子夫妻ほどの重みはない。
王室は、何も問題がないことを国民に納得させようと努める。従って来週はカミラ王妃の姿を見る機会が増えるだろう。
今後数週間、チャールズ国王は舞台裏で公務をこなし、ウィリアム皇太子夫妻は情報の提供を受けて必要に応じて助言を行うだろう。しかしその空白を埋める役割はカミラ王妃が担う。