米軍基地を襲った巨大波、大規模な浸水被害 太平洋マーシャル諸島
しかし米陸軍によると、島内のインフラは大きな打撃を受け、複数の地域が浸水被害に見舞われた。21日に上空から撮影された写真には、広範に及ぶ浸水の様子が写っている。
島の滑走路は復旧作業を始めるために開放しなければならなかったとクェゼリン環礁駐屯地は説明。島内の住宅や自動車施設、映画館、教会などにも被害が出ているといい、復旧には数カ月かかる見通し。

波が押し寄せたあとの一帯=21日、マーシャル諸島クェゼリン環礁のロイナムル島/U.S. Army Garrison-Kwajalein Atoll
CNNの気象解説者によると、映像に映っているのは「異常波」だったと思われる。米国立気象局によると、異常波は予測不可能で、周辺の波の2倍以上の高さがあり、周囲の風や波とは違う方向から押し寄せることがある。

ロイナムル島から避難した人々=21日/U.S. Army Garrison-Kwajalein Atoll
気候変動による海面の上昇で、異常波の影響は深刻化していると解説者は指摘した。