イスラエル国防相「ハマス指導者は逃亡中」 最南端ラファへ進軍
(CNN) イスラエルのガラント国防相は5日のテレビ会見で、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラエル軍が南下を続ける一方、イスラム組織ハマスの指導部は逃亡中だと主張した。
ガラント氏は、イスラエル軍がまもなくガザ南部ハンユニスでの作戦の目標を達成し、さらにハマスの最後の拠点となった最南端のラファへ進攻するとの見通しを示した。ガザ地区のほぼ全域で地上作戦を展開しているとも語った。
イスラエルはハマスのガザ地区トップ、シンワル氏が同国に対する10月7日の奇襲攻撃を首謀したとみて、軍事作戦の標的にしてきた。ただし専門家らは、奇襲攻撃を率いた人物がほかにも複数いた可能性を指摘している。
ガラント氏は5日、シンワル氏が戦闘員たちとの接触を断たれ、近くに迫るイスラエル軍に追われて隠れ家を転々としていると主張。「部隊を率いることもなく、今は自分が生き延びることに必死だ。ハマスのトップから、逃亡中のテロリストになり下がった」と語った。
同氏はさらに、イスラエル軍がガザ地区でハマス戦闘員の約半数を殺害したり、重傷を負わせたりしたと述べた。
一方、カタールに拠点を置くハマス報道官は5日深夜、メディア部門アルアクサを通した声明で、ガラント氏の発言はイスラエルの士気を高めるのが目的だとして内容を否定。ハマス戦闘員は今もガザ地区全域で活動を続けていると強調した。