台湾沖地震で戦闘機が高台の路上へ移り所狭しと駐機、空自那覇基地

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米軍のF15戦闘機/U.S. Air Force/FILE

米軍のF15戦闘機/U.S. Air Force/FILE

(CNN) 台湾沖を震源とするマグニチュード(M)7.4の地震が先に起き、津波警報が発令された際、日本・沖縄島の航空自衛隊那覇基地で配備のF15型戦闘機など多数の航空機が滑走路ではなく高台にある2車線の道路へ移され、所狭しと並ぶ珍しい光景が出現していた。

SNS上には、200メートル余りにわたり路上にずらりと駐機し、さながら「航空機のラッシュアワー時」を想像させる姿をとらえた画像も流れた。

同基地の報道担当者はCNNの取材に、航空機を動かしての道路上の駐機は過去に訓練しており、今回は作業を素早く終えられたと説明。牽引(けんいん)車などを用いて「戦闘機12機を動かすのに要した時間は15~20分だった」とした。

防衛省によると、F15J型戦闘機は日本の航空戦力の主力。重さは1機が約25トン、翼長は約13.1メートル、機体の長さは約19.4メートルとなっている。

津波被害が発生せず、警報が解除された後、戦闘機は基地内へ戻った。基地などの運用業務も迅速に正常化したという。同基地は、沖縄島南西部に位置する低地の那覇空港に付設している。

今月3日に発生した台湾沖の地震では、台湾軍機も被害を受けていた。国防部(国防省)によると、F16型戦闘機の6機とF5型戦闘機の2機が揺れに襲われる中で、軽微な損傷を被ったという。

点検で損傷がこれら戦闘機の性能に支障を与えることはないと判断し、修理作業は4日までに完了したと述べた。戦闘への即応態勢に悪影響はなかったとも強調した。

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