国際美術展のイスラエル館、「人質交渉成立まで出展せず」 代表アーティストが表明

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国際美術展ベネチア・ビエンナーレの会場前を歩く観光客/Stefano Mazzola/Getty Images

国際美術展ベネチア・ビエンナーレの会場前を歩く観光客/Stefano Mazzola/Getty Images

(CNN) イタリアで開催される国際美術展ベネチア・ビエンナーレのイスラエル館に出展する代表アーティストが、自国とイスラム組織ハマスの間で人質解放と戦闘休止の交渉が成立するまでは開館しないと表明した。

イスラエル代表のルース・パティア氏は16日、インスタグラムに声明を投稿。「今すぐに戦闘休止を、とらわれた人々の帰還を、という叫びに合わせて私も声を上げる。私たちはもう我慢できない」と訴えた。

ベネチア・ビエンナーレをめぐっては最近、イスラエルの参加禁止を求める公開書簡に2万3000人を超える署名が集まっていた。

パティア氏は、「Motherland(祖国)」と題した出展作品よりも、同氏自身やイスラエルのコミッショナーを務める2人のことが、このところ大きく報じられていると指摘。文化的ボイコットには「断固として反対」するとしたうえで、自身への注目を活用して行動を起こすことにしたと述べた。

パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエルの軍事行動に対しては、今年のアカデミー賞、グラミー賞などの文化イベントでも抗議の声が上がった。

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